(前編は「村上春樹さんの奥さんとの対談本」です) 村上春樹奇書の二冊目は、村上春樹と村上龍の対談本『ウォーク・ドント・ラン』。1981年の本です。 「村上春樹」と「村上龍」の対談ですよ。おそらく出版当時は「新進気鋭の二人」的な感じで話題になったのでしょうが、今となっては黒歴史の匂いがプンプンします。読まずにはいられません。 ウォーク・ドント・ラン 村上 龍 (著), 村上 春樹 (著) [Amazonで詳細を見る] このころはまだ村上春樹さんはジャズ喫茶の経営が本業でした。そして本を読む限り、時代の寵児は村上龍さんの方でした。 ちょうど傑作『コインロッカー・ベイビーズ』が出た後くらいの対談らしく、コインロッカー・ベイビーズがどう書かれたか(by 龍)、いかに名作か(by 春樹)ということに、多くのページが割かれています。 それと、結構真正面から文学論とか話し合っていたり、二人の距離感や立ち
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