戦国時代の小田原城の遺構から弓など出土、上杉謙信や武田信玄の小田原攻めの弓か/神奈川 カナロコ 2月15日(火)15時0分配信 小田原市教育委員会が実施した小田原城周辺の発掘調査で、漆塗りの弓や鉛製鉄砲玉などが見つかった。16世紀、上杉謙信や武田信玄が小田原攻めに使った武具の可能性がある。劣化しやすい木製の弓が戦国時代の遺構から発見されるのは「全国初ではないか」(文化財課)という。 発見された弓は「重藤弓(しげとうゆみ)」といわれている様式で木と竹を組み合わせた弓胎弓(ひごゆみ)。従来のものより飛距離や威力があるのが特徴で、中世以降増えた。 市教委が昨年1〜3月、同市栄町で行った調査で出土した。現場は小田原城三の丸北側にあった「幸田口門」の遺構。堀のあった場所に粘土質に埋まった状態で見つかった。 弓は長さ約1メートル。上下部分は破損しているが、弓柄と思われる部分は確認できる。このほか