Check Pointの研究者・インバー・ラズ氏は、街中にあふれるシステムの脆弱性を突いて簡単に情報を盗んだり不正アクセスしたりできると指摘する。脆弱性に起因するリスクへの対処術を聞いた。 「標的型サイバー攻撃のような複雑なタイプの脅威より、身近なシステムに存在する脆弱性を悪用した脅威の方がはるかに危険だ」――セキュリティ企業のCheck Point Software Technologiesでセキュリティアーキテクト兼マルウェア&セキュリティリサーチマネジャーを務めるインバー・ラズ氏は、システムの脆弱性における問題点をこう指摘する。 ラズ氏は、2011年までイスラエル国防軍に所属し、現在は脆弱性の発見や研究、ベンダーへの情報提供、脆弱性対策の啓発などに取り組む。発見した脆弱性について、同氏は実際に数々の検証を行っているという。 同氏が検証した問題の1つに、イスラエルの映画館の自動発券シス