エコとエンタと活性化、“一石三鳥”の「地産地消」とは?(前編)地場産品の消費を通して生まれる様々な波及効果を考える ●ここ数年でよく耳にするようになった「地産地消」とは、地元で生産したものを地元で消費する取り組みを指す。代表例は農産物直売所だ。生産地と消費地が近く、既存の流通形態よりも物流時の燃料消費を抑えられることから、環境に優しい=エコロジーだとされている。 ●生産者にとって、直売所は規格外品や少量生産品でも販売可能で、価格も自己責任で設定できることから、共同出荷とは違った意味での経済性=エコノミーが期待できる場だ。生産品を無駄なく出荷できることはエコロジーでもある。 ●消費者にとって、直売所は市価よりも安く新鮮な野菜や果物を購入できる場だ。家族でドライブがてら、1時間かけて訪れる人も少なくない。食材の調達というよりは、消費行動そのものが娯楽化=エンターテイメント化していると