喜劇と悲劇の狭間を最後の最後まで突き進み、最高のエンディングを見せてくれました。完璧な脚本である。面白い名前の店員さんがいた事を報告したい、そんなさりげない事こそが、他人である2人が一緒に生きて行く理由なのかもしれない。そんな真実めいたものを「ビデオ屋の店員イナヅマさん」の1フレーズに込めてしまう。 あの時会わなかったら、今でも他人のままだったの。 どっかの会社の受付ですれ違うそれだけの間だったの。 私が死のうと生きようと、あなたは知らないし、あなたには関係なかった。 いつ居なくなってもおかしくない人と一緒に暮らしてる。 いつ無くなってもおかしくない時間を過ごしてる。 いつお別れがきたっておかしくないのに好きだって事を忘れて生きてる。 そういう、そういう風に生活してる。まあ、短くまとめると・・・・大切な人だと思ってます。 人生の偶然性と有限性への言及も素晴らしい筆致である。しかし、上記のよ