神戸には、今の新開地商店街がある位置に湊川という大きな川がかつて南北に流れていて、大雨が降るとたびたび水害を引き起こしていた。今から100年以上前の明治の昔、これから町を発展させていくにあたってこいつは邪魔だぞ、だってこいつがあるせいで「兵庫」と「神戸」は分断されたままだし港にも土砂が流れてくるし、というわけで「えいや!」と重機など使わずすべて人力で川の流れを西方向に付け替えて、その先の山にはトンネルを掘って川を通した。そのトンネルが湊川隧道(ずいどう)である。河川トンネルとしての役割は震災によるダメージをきっかけに現在はすぐ北側の新湊川トンネルにゆずったが、なんせ貴重な構造物。隧道は現在、明治時代の土木技術に身近に触れる事が出来る産業遺産として月に一度、一般に公開されている。そしてトンネルの中ではなぜかクラシックやロックのコンサートが開かれていて、存在の重厚さと釣り合わないアットホームさ
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