IUCN=国際自然保護連合のレッドリストで極めて絶滅のおそれが高いとされている中国固有のオオサンショウウオの一種が国内の水族館で飼育されているのが見つかり、京都大学などでは今後クローン個体を作り出すなど絶滅を防ぐ取り組みを進めることにしています。 見つかったのは、中国南部の限られた地域から記録されている固有種の「スライゴオオサンショウウオ」です。 食用として大量に捕獲されるなどして激減し、IUCNのレッドリストでは極めて絶滅のおそれが高い種とされています。 京都大学の西川完途 教授などの研究チームが、日本在来のオオサンショウウオと中国から持ち込まれた近縁種の交雑について研究するため、中国がルーツとみられる国内各地の野外個体や飼育個体73匹の遺伝情報を調べたところ、4匹が「スライゴオオサンショウウオ」と判明しました。 このうち2匹のオスは、東京 池袋のサンシャイン水族館と、広島市の安佐動物公