お金には困らないイベント運営をやっていたある日、スタッフの一人が、大阪芸術大学におもしろい学生がいる、と言い出した。 「赤井というヤツは、コーヒー一杯おごると、かわいい女の子をいくらでも描く。 庵野というヤツは、トースト一枚で戦車やロボットをいくらでも描く。」 それはいい。何か描かせれば、プログラムブックも豪華になるだろう。 「毎日十杯でも二十杯でもコーヒー飲ませてやる。腹いっぱいトースト食わせてやる。引っ張ってこい」と、軽い気持ちでスカウトに行かせた。 岡田斗司夫の「ま、金ならあるし」第3集 [Kindle版]より ********************************************************************* 週刊アスキー の人気連載『ま、金ならあるし』が電子書籍になりました! 岡田斗司夫が、お金にまつわる様々な思い出をつづった連載エッセイ『ま