世界保健機関(WHO)年次総会に出席したアントニオ・グテレス国連事務総長(上段中央)や各国の首脳ら。WHOが公開した映像より(2021年5月24日撮影)。(c)AFP PHOTO / WHO 【5月25日 AFP】アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は、24日に開幕した世界保健機関(WHO)年次総会で、世界は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との「戦争状態にある」と述べ、コロナ対策に必要な「武器」の不公平な分配に対し、戦時の論理をもって対処するよう呼び掛けた。 グテレス氏は総会の冒頭演説で、コロナ危機が「苦しみの津波」をもたらしたと非難。中国で2019年末に新型ウイルスが出現して以降、340万人余りが死亡、約5億人の雇用が失われたと指摘した。 グテレス氏は「最も弱い立場にいる人々が最も苦しんでおり、これが終わりからは程遠いことを危惧している」とし、