もし、日本一の転職成功者を選ぶとしたら、誰でしょうか?とくに基準があるわけではないので、とても難しいです。 でも、戦国時代は、豊臣秀吉が日本一の転職成功者、と言っても過言ではないでしょう。 なにしろ農民から天下人になったのですから、まぎれもない日本一です。 それでも秀吉は、すんなりと転職を成功させたわけではありません。 何回か奉公先(就職先)を点々としました。 しかし、転職先で味わった苦い体験を生かし、織田信長の家臣として秀吉は、最大限に力を発揮して、やがて天下人になったのです。 織田ではなく、今川を選んだ 秀吉は、尾張・中村の百姓の子として生まれました。 ところが秀吉は、農作業が大嫌いでした。また、義父の竹阿弥と仲が悪く、ある日、突然、家を飛び出してしまったのです。 「俺も、いつか出世してやる!」という野心を抱きながら、武家へ仕えることを考えました。 高い年貢を武士から搾り取られる百姓は