サン・マイクロシステムズは2007年11月12日、輸送用コンテナ内に構築したデータセンター「Project Blackbox」を報道陣に公開した。車両や鉄道などを使って動かすことができる、いわば“動くデータセンター”だ。「2008年の早い時期」(同社の末次朝彦社長)に製品化する予定。 Project Blackboxが利用しているのは、ISOが標準化した輸送コンテナ。車両、鉄道、船舶、航空機など豊富な輸送手段を使えるのが強みだ。例えば、災害の回避のために安全な場所に移したり、水力/風力発電が行われている地域に移してこうした電力を活用したり、といったことができる。加えて、データセンター用の建物の必要がないためコストや設置期間を削減できる、高密度にサーバーを配置することで設置スペースを抑える、必要なときに必要な分だけコンテナを柔軟に増やせる、などのメリットがある。 コンテナの中には、中央の通路