無線LANのパフォーマンスについて、「使用するチャンネルが重なるとパフォーマンスが低下する」「電子レンジを使うと通信速度が低下する」といった話がよく聞かれる。これらの現象は一見まったく異なるものに見えるが、実はその原因はともに「干渉」にある。そこで今回は、無線LANのパフォーマンスに密接にかかわる現象「干渉」について調べてみよう。 速度低下の元凶は「干渉」だ 前回は「無線LANの実パフォーマンスを測れ」と題し、無線LANの公称通信速度と実際の通信速度の差を、IEEE802.11の仕様とともに解説したが、いかがだっただろうか。無線LANではその仕様上、実際の通信速度が公称速度よりも遅くなることは避けられないことを分かっていただけたかと思う。 しかし、実環境においてはさらに無線LANのパフォーマンス低下を引き起こす現象がある。それは「干渉」である。無線LANが持つ複雑な仕様の多くは、すべてこの
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