フリーランスの管理栄養士として、食に関するイベントや、メディアでの執筆を行う圓尾さん。将来の夢なんて持たず、働くことに対してネガティブな印象すら持っていた少年時代から一変し、社会貢献のために早く働きたいと考えるようになったのは、どのような経験があったのか。お話を伺いました。 たまたま目に止まった栄養学 僕は、兵庫県で生まれました。神戸市の端の伊川谷という田舎の街。田んぼや川に囲まれて育ち、自然が大好きで、川で遊んだり、虫取りをして活発に過ごしていました。しかし、中学生になると、周りの目を気にして、なるべく目立たないようになりました。不良も多い地域だったので、いじめられたくなかったんです。 また、将来の夢なんてものはなく、安定している公務員になろうかと思っていました。父が、製薬会社から転職して公務員になったのを見て育った影響もありました。製薬会社時代は、接待などでお酒を飲んで遅くに帰っていま