天下祭といわれた神田祭は、江戸三大祭の一つで2年に一度行われます。神田祭は神田明神の祭礼で、神田明神は神田・日本橋・秋葉原・大手町・丸の内等の、縁結び・商売繁盛・病気平癒・開運招福の氏神として、現在も多くの人々に親しまれています。ここでは神田祭について簡単にご紹介します。 創建当時の記録が残されていないため定かではありませんが、現在のような賑やかで盛大な祭礼になったのは江戸時代からと考えられています。神輿をはじめ、各町々より出した山車や祭礼行列が江戸城内へ入り、将軍一家が上覧したほか、奥女中達も楽しみました。江戸幕府公認の祭礼として、神田祭は「天下祭」と呼ばれるようになりました。