私とナオは遊園地に来ていた。 「ねえ、真由美、私の今日の格好変じゃないかな?」 ナオはどこか落ち着かない。 「うん、どこも変じゃないよ」 「そっか、うーん、ドキドキしちゃう」 ナオがそわそわしているのには理由があった。 今日は彼女が想いを寄せている菊池さんとのデートだからだ。 「真由美も楽しみだよね~ 菊池さんの友達、きっと素敵な人だよ」 そう、今日は菊池さんが友達を連れてくる。 ダブルデートの日。 婚活パーティー通いの日々の中で、初対面の男性と会うのに慣れたと思っていたけど、 場を改めて会うのって緊張する・・・。 どんな人が来るんだろ・・・。 「あ! 真由美、菊池さんたちよ!」 ナオが声を上げた。 「菊池さーん!」 手を大きく振るナオ。 向こう側にいた男性二人が、ナオに気付き、こちらに歩いてきた。 「ごめんなさい、遊園地なんて久しぶりだから、迷っちゃいました」 背の高い落ち着いた男性が話