2010年3月11日のブックマーク (3件)

  • アブダビが変えるエネルギー秩序:日経ビジネスオンライン

    アブダビ国際空港から車で10分ほど走ると、砂漠地帯に突如としてクレーン群が見えてくる。建設途中のビルのほか、大規模太陽光発電所(メガソーラー)や太陽熱発電の実証プラントもある。この地は、アブダビが国家の威信をかけて建設を進める世界最先端の環境都市「マスダールシティー」だ。 アラブ首長国連邦(UAE)最大の国であるアブダビは、世界第5位の原油埋蔵量を誇り、1人当たりGDPは6万ドル(約550万円)を超える。そのアブダビが潤沢なオイルマネーを注ぎ込んでいるのが、クリーンテック(環境・エネルギー)分野である。世界中が20世紀型の大量生産・大量消費の社会構造から、21世紀型の低炭素社会への移行を模索し始めた今、クリーンテックは最も有望な成長市場と言われる。 アブダビは、クリーンテックの技術も情報も、そして企業までも世界中からかき集め、クリーンテックで世界の“ハブ”になろうとしている。それは、「石油

    アブダビが変えるエネルギー秩序:日経ビジネスオンライン
  • 【技術フロンティア】灼熱地獄の夢プロジェクト:日経ビジネスオンライン

    アラブ首長国連邦で、新方式の太陽熱発電プロジェクトが動き出す。 太陽光を鏡で集めて水蒸気を作り、タービンを回して発電する。 「2回反射」の採用で、既存方式より高効率、低コストを実現した。 昨年11月、コスモ石油はアラブ首長国連邦のアブダビで太陽熱発電の実証プラントを建設すると発表した。完成予定は今年12月末。約8億円の建設費用はコスモ石油とアブダビ政府系機関が折半で負担する。 「これまで地道に続けてきた研究がやっと認められた」。こう語るのは実証プラントの基構造を考案した東京工業大学の玉浦裕教授である。15年以上も研究を続けてきた「ビームダウン式」がいよいよ日の目を見る。 太陽熱発電とは名前の通り、太陽の熱エネルギーを利用する発電方式だ。鏡を使って太陽の熱を集め、高温高圧の水蒸気を作る。この水蒸気でタービンを回して発電する。

    【技術フロンティア】灼熱地獄の夢プロジェクト:日経ビジネスオンライン
  • 太陽熱が示すガラパゴス化の危機:日経ビジネスオンライン

    世界で最も注目されているプロジェクトが、北アフリカのサハラ砂漠で進められようとしている。独シーメンスやスイスのABBなど欧州企業12社が結集した「デザーテック」プロジェクトである。サハラ砂漠に巨大な太陽熱発電所を建設し、直流送電網を使って欧州の都市部に電力を運ぶ。この壮大な計画の総予算は、実に50兆円超に上る。このほか、スペインや米国では、既に数十メガワットクラスの発電所が稼動している。 “枯れた”技術で安定稼働 太陽熱発電は鏡で太陽光を1カ所に集め、高温で水蒸気を発生させてタービンを回して発電する。主な方式は2つある。1つは「タワートップ式」と呼ばれ、モーターと鏡を組み合わせた「ヘリオスタット」と呼ばれる装置で集めた太陽光を、タワーの頂上にある集光器に集める。集光器には水やオイルなどの液体がポンプで送られ、太陽熱で加熱される。この熱を利用して水蒸気をつくり、タービンを回す。 もう1つは「

    太陽熱が示すガラパゴス化の危機:日経ビジネスオンライン