「iPhone」向けのプロセッサはかつて、「Appleは、他社の市販のプロセッサに切り替えるべき」だといわれたこともあった。だが今、「Aシリーズ」の性能は一定の評価を得ている。 「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」に搭載されているアプリケーションプロセッサ「A9」。FinFETプロセスで製造された、第6世代のこのプロセッサには、Appleの半導体設計開発に対する強い野心が秘められているのではないだろうか。 2010年に発表された第1世代の「A4」は、競合するSamsung Electronicsのプロセッサと同等の性能を備えていた。しかしその後、「A6」プロセッサは、Appleが独自開発したCPUを備え、非常に優れたプロセッサとして広く認められるようになった。 さらに「A7」プロセッサの登場により、Aシリーズファミリは64ビットコンピューティングへと移行する。A7では、