朝から、お局の様子が変ですヨ。「どうしたのサ、体調でも悪いのかい?」。「……」。何も言わずに遠くを見ているような、そんな感じ、何かあったんでしょうナ。お昼の食堂、横に座ってもう一度、「どうしたんだい、余程、嫌なことでも…」、さえぎるように、「次郎さん、誰にも言わないでね、約束できる?」って言うんですから、かなりなもんですヨ、この話…。 「実は夕べ、お友だちと食事をしたの。そうしたら、うちの会社の人がちょうど後ろのボックス席にいて、その人も、多分お友だちと一緒、そんな感じでいたのよネ。で、聞くともなしに聞こえちゃったんだけど…」。ここでまたダンマリ。「誰? そのシト」と聞いてもダメなんですナ。しばらくして、「…次郎さん、会社の悪口って、言ったことある?」。そう聞くので、「ははは、しょっちゅうさ。給料は安いし、上はバカだし、俺の評価は低いし…」。「次郎さん、真面目にちゃんと答えてよ! あたし、
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