大阪市内最大のターミナル「梅田」を擁する大阪二大都心の一つ・キタ、近年は大阪駅のリニューアルや「うめきた」地区の再開発でますます進化を遂げつつある。だがその一方で梅田の街には様々な裏の顔もある。 JR大阪駅の南側一帯に、少しばかりかかなり年代の入った4つのオフィスビルが見える。「大阪駅前ビル」である。ここは当時の大阪市都市開発局の計画で、昭和45(1970)年~56(1981)年までの間に大阪市北区梅田一丁目、「ダイヤモンド地区」と称されていた広大な再開発エリアに次々と建設されたビルである。 特に34階建て、高さ142メートルの「大阪駅前第3ビル」は大阪ビジネスパークのTWIN21ビル、同じ梅田の吉本ビル(ヒルトン大阪)が建設された昭和61(1986)年までは大阪一の高層ビルであった。 だが、どのビルも建設されてから40~50年近くの歳月が過ぎている。インバウンド景気に湧きオフィステナント