「子どもの遊ぶ声がうるさい」。近隣住民1世帯の苦情に端を発し、長野市が「公園」の閉鎖を決めたことが波紋を広げている。市側は地元の意見も踏まえた総合的な判断で「1世帯の意見に流されたわけではない」と釈明するが、子どもが自由に遊べる場を奪うとの見方から、批判の声が殺到。一方で「私たちの苦しみも知ってほしい」と訴える抗議した男性に同情の声も上がる。 学童や保育園のグラウンド代わりだった 以前は元気な遊び声が聞こえたであろう園内に人影はない。入り口のフェンスには、「3月31日をもって廃止します」の張り紙があった。長野市青木島町大塚の住宅地にある「青木島遊園地」。2004年、市が地元住民の要望を受けて開設し、隣接する学童施設や保育園などが、グラウンドの代わりに子どもを遊ばせてきた。 隣接する家に住む男性が、騒音被害を訴えてボール遊びの禁止などを求めたため、市は出入り口や遊具を男性宅から離れた場所に移