夏目漱石は『草枕』で〈とかくに人の世は住みにくい〉と嘆き、続けて〈どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)が出来る〉と書いた。翻って「演歌の貴公子」もその境地に至ったのか。本誌(「週刊新潮」)の直撃取材で初告白した「生きづらい」胸の内とは――。 小さい頃は、ナヨっとして女の子っぽかったから、よく「オンナ!」とか「オカマ!」ってイジメられて苦労したこともあった。 そういう風に言われてきたから、自分をさらけ出したらダメだと。お芝居をやっても男の子らしくしようとか、「みんな一緒にさせる」という世間のルールに沿って生きてきた。どうしても、人と違っていると貶められ、イジメられるのが日本じゃないですか。 だからデビューさせていただいてからも、演歌の世界で、男の世界で生きていこうとやってきたけれど、なにか違うと思っていて……。私には私の生き方があるし、みんなはみんなの生き方がある、それで
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