JR宝塚線脱線事故で業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本の前社長山崎正夫被告(67)の第3回公判の証人尋問は、14日午後も神戸地裁(岡田信裁判長)で続いた。捜査段階で事故現場のカーブの危険性について語ったとされるJR西の元社員は「検事に訂正を求めたが、応じてもらえなかった」などと述べ、意に沿わない調書を作られたという趣旨の証言をした。 元社員は事故現場のカーブの半径を半減させた工事の設計担当だった。カーブ手前に制限速度の標識を設置した理由について、弁護側は、元社員が「運転士が制限速度を失念し、脱線事故が起きるかもしれないから設置した」と述べたとされる供述調書を読み上げ、そう供述したかどうかを確認。元社員は「言ってません」と否定した。 元社員は「事故現場のカーブを計画の段階から危ないと知っていたような調書の記載について、検事に訂正を求め、かなりやり取りしたが、『証言を変えると後ろの文章