近所の割と大きめの公園の一角に、木々が生い茂っているエリアがあって、その中に一本、紅葉の色づきを残す木がありました。 その木から少し離れたところに、おじいさんがキャンプ用の椅子に座って、水彩画を描いていました。画用紙かと思いきや、町内会の連絡事項をプリントした紙の裏でした。せっかく上手い絵なのに勿体ない、と絵が上手くないワタシは思います。本人に聞きますと、画用紙準備するのが面倒臭いそうです。なんとなく天才っぽい回答、カッコよろしゅう御座います。 そのおじいさんは、一本だけ紅葉の木がある風景を描いてました。周りの木々は緑色の葉を残すなか、鮮やかな紅色をとても明るい色で描いていましたが、全体の印象として侘しさの漂う、吸い込まれるような絵でした。 プリントの裏紙だけど。 年齢は聞かなかったけど、自分の親よりもずっと年上に見えました。 なかなか良い休日の過ごし方ではないかと思いました。