マスターテーブルには「比較的変化しないデータ」が登録されるが、M&Aが常態化した結果、取引先マスターあたりは頻繁に変わるようになった。社名や取引条件が変わるだけでなく、複数の取引先が1社に統合されることもある。 ここらへんは、マスターデータに「有効期間」を設けるべきかどうかの問題としてしばしば話題になる。「有効期間を含むテーブルとの参照関係」の記事でも触れたが、もう少し補足しておきたい。結論を先に言えば「ケースバイケースではあるが、それほど神経質になる必要はない」ということだ。 まず、有効期間を伴わない通常例を見よう。(1)では、すべての属性項目が主キーであるidに関数従属している。 (1)期間管理しないパターン [得意先GRP] GRP_id、グループ名、... + 012 Mグループ | └―…[得意先] 得意先id、社名、GRP_id、... 00001 M社