当麻寺の西塔から見つかった、三重になった舎利容器=奈良市の奈良国立博物館で2018年11月14日午後4時38分、木葉健二撮影 奈良県葛城市の当麻寺(たいまでら)にある国宝の三重塔・西塔(高さ約25メートル)の先端に納められていた舎利容器が、白鳳時代(7世紀後半)の制作で、舎利容器としては国内最古級だったことが分かった。14日、奈良国立博物館や県教委が発表した。金、銀、銅の三重の容器に入った「入れ子型」で、専門家は「国宝級の文化財。仏教美術史における大きな発見」としている。 舎利容器は塔の心柱の先端、屋根の上にある相輪の上部に納められていた。その存在は1910年代の修理でも確認されていたが、制作年代などは不明だった。