梶谷隆幸氏は2016年CSで死球を受けて骨折した 「蒼い韋駄天」の異名でDeNAなどで活躍した梶谷隆幸氏は、球団として初出場となった2016年のクライマックスシリーズ(CS)で、試合中に死球で骨折するアクシデントに見舞われた。「プロに入って人前で泣いたのは、あの1度だけ」という涙の退場を振り返った。 「もう9年前の話なんですね……最近のことのように思うわ」 2016年にシーズン3位へ滑り込んだDeNAは球団史上初のCS進出を果たした。10月10日、1勝1敗で迎えた巨人とのファーストステージ第3戦、梶谷氏は初回の打席で内海哲也が投じたインハイへ抜けた球を避けきれず、左手薬指に受けて骨折した。 「当たった瞬間に折れたとわかりました」。治療でベンチ裏に戻るも、激痛で打撃用手袋を外すことすら困難に。プレー続行が厳しいことは自分でも分かっていた。 「もう出られないと思ったら悔しくて……。勝ち負けが決
