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  • 傘立てと傘のおはなし - 手前の雑記

    お題「雨の日のちょっといい話」 ここは、とある男性会社員の家。 この家の玄関にいる傘立てと傘は、大の仲良しでした。 晴れの日はいつも二人で、仲良くおしゃべりをしています。 しかし雨の日になると、傘には仕事がありますので、傘立てはひとり、家で留守番をするのです。 傘立てはそれが寂しくて仕方ありませんでした。 「おれは、雨がきらいだなあ。きみが帰ってくるのを待っている間、たいくつで仕方がないよ。それに、晴れの日は外から、鳥や子どもたちの声がよく聞こえてくるだろ。でも雨が降るとどうだ。外は静まって、代わりに単調な雨の音が、しとしと、ざあざあ聞こえるだけだ。」 「まあまあ、雨だってなかなかいいもんだよ。外で仕事をしているとな、いろいろな色の傘が広がっていて、それはきれいだよ。僕は全身真っ黒だけど、傘にもいろいろいるんだぜ、赤や青や黄色や、絵がかかれたのや、全身透明のやつだっているんだ」 「へえ、変

    傘立てと傘のおはなし - 手前の雑記
    mmee1818
    mmee1818 2019/05/16
    最高。好みどストライク。こういう短編集本屋で見つけたら即買いです
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