就任前から懸念されていたことだが、麻生総理の失言が止まらない。先日は、医師の会合に出席して「医者は変な人が多い」と言って問題になったが、今度は医療費を巡って「何もしない人の分を何でわたしが払う」と述べている。さらに、これ以外にも、大きく報道されていない失言は山のようにある。 一部には、そうした発言に対して、「思ったことをズバズバ言って気持ちいい」「正直な人だ」などと評価する向きもあるが、居酒屋でサラリーマンがクダを巻いているのではない。一国の総理大臣の発言としては、あまりに軽率であるとしか言いようがない。 その一方で、漢字の誤読についてもずいぶん報道された。日中関連のイベントで「四川大地震は『みぞゆう(未曽有)』の自然災害」「これだけ『はんざつ(頻繁)』に両首脳が往来したのは例がない」と読んだり、参院本会議で「村山談話を『ふしゅう』(踏襲)する」とまで読んだ。最後の例は「踏(ふ)む」と