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Essays アイルランド・アイリッシュ海にて —くにざかい(国境)をゆく(2)— 竹内 陽一(JCBS理事) *画像をクリックすると拡大します かつての映画少年たちはもう忘れてしまったことだろうか。 ティングル半島に打ち寄せる北大西洋の潮騒を、そして白い日傘をかざして砂浜を歩くサラ・マイルズの幻影を・・・・・。 アイルランドを舞台にした映画は実に多い。「静かなる男」「ライアンの娘」「ザ・デッド ダブリン市民」「マイケル・コリンズ」「死に行く者への祈り」「遙かなる大地」等々、枚挙に暇がない。 そしてその多くはアイルランドとイギリスのかかわりを主題・背景にしている。 中でも1900年代初めのティングル半島の寒村を舞台に、村人と駐屯する英軍兵士との微妙な人間・男女関係を淡々と描いた「ライアンの娘」('70年 デヴィッド・リーン)は秀作だ。 アイルランドは北海道よりやや大きく、面積は8万4400
アトム・エゴヤン作品(『エキゾチカ』(94)、『スイートヒアアフター』(97))やイザベル・コイシェ『死ぬまでにしたい10のこと』(03)、ヴィム・ヴェンダース『アメリカ、家族のいる風景』(05)への出演、そして自らの監督作品『ア・ウェイ・フロム・ハー 君を想う』(06)、『テイク・ディス・ワルツ』(11)で知られるサラ・ポーリーの、監督としての新作『物語る私たち』は、「またの名をグレイス」(マーガレット・アトウッド/佐藤アヤ子訳/岩波書店)からの一節を朗読するサラ・ポーリーの父マイケルの声と共に始まる。「物語の渦中にいる時はまだ物語の体をなさず、ただの混乱だ。 〜中略〜 竜巻に巻かれた家にいる気分か、氷山に遭遇したか急流に呑まれた船の乗客のように、止める手立てはない。あとになり、やっと物語と呼べるようなになる。自分に、あるいは誰かに語っている時に...」。その間、画面にはポーリー家のノス
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