東京外国語大学名誉教授。一橋大学社会学部卒。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。東京外大大学院総合国際学研究院准教授、同教授などを歴任。2023年3月退職。英国・シェフィールド大学、台湾・国立政治大学で客員研究員。専門は台湾政治、中台関係。主著に『台湾総統選挙』(晃洋書房、2019年)。2020年、第32回「アジア・太平洋賞」特別賞,第15回「樫山純三賞」学術書賞を受賞。 注目すべきは、やはり侯友宜氏の支持率のばらつきの大きさである。いまは、国民党支持者の間でかなりのゆらぎがあると見ることができる。美麗島の世論調査のみで傾向を断定することは避けた方がよいだろう。いずれにしても、侯友宜陣営・国民党にとって「警戒信号」であることは間違いない。 立ち上がりに見る3候補のスタイル侯友宜氏が国民党の候補に正式に決まったのに「ご祝儀相場」にはならなかった理由として挙げられるのが、郭台
【海峡両岸論】 習近平下回った台湾総統の好感度~大陸就職を希望するミレニアル 岡田 充 台湾の蔡英文総統(写真1)の支持率下落に歯止めがかからない。昨年末の世論調査では、彼女の好感度は46.9%と、習近平・中国国家主席の51.1%を下回ってしまった。悪い冗談ではない。中華世界で初めて民主化を達成し、日本をはじめ海外では好感度抜群なのに、なぜ支持率は上がらないのか。内政と対中政策に関する世論調査から低迷の背景を探った。 写真1 花蓮地震の被災地を訪れた蔡総統~総統府HP ◆◆ 支持率27%も まず1月末から相次いで発表された世論調査結果をみよう。「台湾民意基金会」が28日に発表した調査で、蔡政権の施政に「賛成」は31.7%で「不賛成」の47%を大きく下回った。政権が誕生した直後の16年5月には7割近くあった支持率はその後、4割台で推移。基金会の調査の最低は昨年8月の29.8%だったが、今回は
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