2019年アカデミー賞で、監督、撮影、外国語映画の部門を3受賞したメキシコの映画『ROMA(ローマ)』について。 画も舞台もすべて完璧。主演女優のヤリッツアの国際的な評価も嬉しく思う。 でも、あの映画が好きかどうか問われたら、好きな映画じゃないのだ。 メキシコの友人、知人にこの意見を言うと、「君にとってはゆっくりしたリズムが退屈だったんだろう」とか、「メキシコを知らないとこの映画に感情移入できないのだろう」とか言われたんだが、(未だにメキシコに慣れていない部分もあるとはいえ、移住して13年がたっている)そうじゃないんだな。メキシコシティを愛情を持って描いた点では、素晴らしいと思っている。 でも、好きになれないというと「君はわかってないみたいな」態度を取られることが結構あるんで、心の底で納得できなかった。 その理由について、ずっと考えていたのだが、このEL PAISのオスカーについての記事を