いま、私はハルキウを中心に、ウクライナ東部を撮影している。 つい先日、ドンバス地方であるドネツク州に入り、二日間にわたって撮影とインタビューをしたので、リアルなやりとりをそのまま記したい。 ドネツク州は2014年から新ロシア派住民や武装蜂起したドネツク人民共和国とウクライナ軍によって内戦のような状態が続いてた。 昨年、実施された問題だらけの住民投票の結果、ロシアに一方的に併合され、現在は事実上ロシアがほとんどの地域を実効支配。 プーチン大統領はこの地域をノヴォロシア(新ロシア)と呼んでいる。 私が入った地域は、ドネツク州の西部、リマン、スラビャンスク、クラマトルスク、コンスタンチノフカ。 それらの町はロシア軍からの攻撃はあるものの、一応ウクライナ側が支配している。 どの町もロシア軍に包囲されかかっている激戦地のバフムートに近く、定期的に砲声が届くという距離である(バフムートにも近づいたが、