連続講義(3)倫理学 – パンデミックの倫理学 新型コロナウイルスのパンデミックは現代社会に未曾有の危機をもたらしている。それは単に医学を始めとする科学技術のみによって解決できる問題ではなく、哲学・倫理学を始めとした人文社会科学の知も大いに必要とされている。本講義では、医療や公衆衛生の問題を中心に、パンデミックを倫理学の視点から一緒に考えていきたい。 講師プロフィール 児玉聡 文学研究科准教授 専門は倫理学(とくに生命倫理学、近代の英米倫理思想史)。京都大学大学院文学研究科博士課程研修了(博士(文学))。近著に『実践・倫理学 現代の問題を考えるために』(勁草書房)があるほか、著書に『功利と直観』(勁草書房)、『功利主義入門』(ちくま新書)、『終の選択』(共著、勁草書房)、『正義論』(共著、法律文化社)などがある。 参考文献 J.S.ミル『自由論』(『世界の名著ベンサム ミル』中央公論社、1