執筆者 森田 満樹 九州大学農学部卒業後、食品会社研究所、業界誌、民間調査会社等を経て、現在はフリーの消費生活コンサルタント、ライター。 食品表示・考 森田 満樹 2016年3月3日 木曜日 キーワード:健康食品 栄養 食品表示 2016年3月1日は、日本の健康食品制度において忘れられない日になりそうです。消費者庁はこの日、ライオンが販売する特定保健用食品「トマト酢生活」の広告について、健康増進法(健増法)に違反していると勧告を行いました。同法による勧告は、今回が初めて。しかも取締まりの対象は、特定保健用食品(トクホ)です。その意味について、考えてみます。 ●トクホでも機能性表示食品でも虚偽誇大広告はダメ 消費者庁の姿勢明確に 現在、日本における健康食品は制度上、いわゆる健康食品と保健機能食品(トクホ、栄養機能食品、機能性表示食品)に分けられます。このうちトクホは国が安全性と有効性を個別に