2018年4月16日のブックマーク (1件)

  • 見えない老人問題 『母の家がごみ屋敷』

    高齢化社会の問題は、「見える」ものだと思っていたが、認識が甘かったことを思い知らされる。 たとえば、福祉や介護という「税負担」の形として見える問題、高齢者が政策を左右する「シルバー民主主義」、あるいは身の危険を感じたり痛ましい事故として目にする「高齢ドライバー」など、人口構造から導き出される顕在化したものが全てと考えていた。 しかし、物理的な壁やプライバシーの権利に阻まれ、実体が見えにくい問題があることが分かった。「モノを捨てられない老人」という問題である。世の中には、片付けや整理が苦手な人がいて、極端な場合、汚部屋や汚屋敷を築くことは知っている。高齢化社会がこれを加速しているのだが、その実体は壁の向こう側で進行する。 老化による体力の衰え、認知能力の低下、家族や身近な人を失ったショックによる生活意欲の減退により、身の回りのことができなくなる。核家族から単独生活者になり、支える人もいない。

    見えない老人問題 『母の家がごみ屋敷』