特攻とは何か。特攻隊員たちの遺書が自身の執筆活動の原点というノンフィクション作家、保阪正康さん(74)に聞いた。【聞き手・高橋昌紀/デジタル報道センター】 ◇ ◇ ある元海軍参謀にインタビューをした際、戦時中の個人日誌を読ませてもらったことがあります。特攻隊についての記述があり、「今日もまた、『海軍のバカヤロー』と叫んで、散華する者あり」と記してありました。部外秘の文字も押されて。この元参謀によると、特攻機は離陸した後はずっと、無線機のスイッチをオンにしているそうなんですよ。だから、基地では特攻隊員の“最後の叫び”を聴くことができた。「お母さーん」とか、女性の名前もあったそうです。「大日本帝国万歳」というのはほとんどなかった。ところが、そうした通信記録は残っていない。故意に燃やしてしまったに違いありません。“軍神”が「海軍のバカヤロー」と叫ぶ。それは当局にとって、隠蔽(いんぺ
厚生労働省は30日、10年「社会保障を支える世代に関する意識等調査」結果を公表した。30〜39歳の男性の非正規労働者の未婚の割合は75.6%に達し、04年の前回(45.5%)より30ポイントも増加した。非正規労働者の経済的な不安定と、未婚化の進行が強く結びついている現状が明らかになった。 男性の未婚割合は30〜39歳では正規30.7%(前回25.4%)に対して非正規75.6%(同45.5%)。40〜49歳でも正規15.1%(同14.1%)、非正規45.7%(同25.3%)と正規・非正規の差が前回より大幅に拡大した。 一方、女性は正規の方が未婚割合が高く、30〜39歳で正規46.5%(同44.8%)、非正規22.4%(同13.0%)、40〜49歳は正規22.3%(同13.5%)、非正規6.3%(同7.1%)など。こちらは女性が働きながら結婚・子育てをする環境がなお十分ではない状況が反映してい
五輪柔道女子48キロ級で福見友子(27)がメダルを逃してから一夜明けた29日、この階級で5大会連続でメダルを獲得した新党「国民の生活が第一」の谷亮子参院議員(36)が取材に応じた。“ポスト谷”が日本の看板階級で5位に終わったことへの悔しさをにじませながら、4年後のリオデジャネイロ五輪については「望まれるなら準備したい」と復帰に含みを持たせた。 議員会館内で取材に応じた谷氏。日本時間28日深夜に行われた福見の試合は育児などで見られず、29日朝のニュース番組でチェックしたといい、「(五輪最終選考会だった)5月の全日本選抜体重別選手権で力を出し切ってしまい、五輪に照準を合わせられなかったのでは」と指摘した。 福見は谷氏に2度勝った唯一の日本人選手として注目され、選抜体重別では代表に有力視されながら初戦敗退した浅見八瑠奈(24)に対し、優勝して五輪切符をつかんだ。
大阪市の橋下徹市長は29日、公益財団法人「文楽協会」(同市中央区)への補助金について、予算ヒアリングのため申し入れた面会を人間国宝に拒否されたとして、「特権意識にまみれた今の文楽界を守る必要はない」と述べ、全額カットする意向を表明した。市は今年度本格予算案に昨年度比25%減の3900万円を計上しているが、橋下市長は議会で可決されても執行しない方針。 文楽協会への補助金を巡って市は4月、25%減らす方針を示した。橋下市長は29日、記者団に「文楽協会に『直接意見交換したい』と言ったが、拒否してきた。市長に会う会わないに関係なく『補助金はもらえるもんだ』と勘違いしている。恐ろしい集団だ」と激しく批判。「大衆文化が特権になってしまった。こういうところに衰退の原因がある」などと述べた。 補助金カットに対し、人間国宝の竹本住大夫さんは「300年の伝統に恥じぬようにと精進してきた文楽が、あまりに軽く見ら
小川敏夫法相は20日の閣議後の記者会見で、死刑制度の存廃に関する勉強会を打ち切って死刑を執行したことについて平岡秀夫前法相から批判されたことに対し「勉強会自体が、結論を出すためのものではなかった。法律が、法相は執行しなければならないと定めている」と反論した。 小川法相は「勉強会は死刑制度の廃止、存続両派の意見が強く、まとまった意見が出るものでもなかったので終わらせた」と発言。「さまざまな意見があるから、執行しないという考えはない」と述べた。 平岡前法相は18日のシンポジウムで「勉強会の報告書では、何らの判断も示されなかった。国民的議論を行う目的が達成される見通しが立たないまま、打ち切られたのは大変残念」と発言していた。平岡前法相は4カ月余りの在任期間中に死刑を執行していない。 勉強会は、千葉景子法相(当時)が10年に設置し、代々の法相が引き継いできた。小川法相は今後、死刑制度について、新た
NHKが1日にエープリルフールのジョークとして公式ツイッターで過激な発言をし、利用者の批判を受けて文章を削除、謝罪していたことが2日、分かった。 同局によると、1日午前0時ごろ、NHK広報局の職員がツイッター「@NHK_PR」で「NHKと民放が合併して国営放送になった。着物を着たアナウンサーが絶叫気味にニュースを伝える予定」などとつぶやいた。虚報とはいえ、実在の国を連想させる内容。「公共放送として内容が不快」との批判が数件あったため、同局は「一部の方に不快な思いをさせた。思慮不足で大変申し訳ない」とおわびを掲載し、本文を削除した。NHK広報局は「いささか度が過ぎた。今後は内容に注意したい」としている。 このツイッターは09年12月に始まり、フォロワー数は現在約44万人。【土屋渓】
大阪市の橋下徹市長が昨年12月の就任以降、ブレーンとして民間人から任用している特別顧問・特別参与が計50人に上り、報酬も市長就任前の2倍以上に引き上げられたことが分かった。職員給与は来年度から平均7%カットするが、「(ブレーンは)しかるべき待遇をしないといけない」との理由から、拘束時間の長さによって日額2万~5万円台を支給。顧問・参与は政策決定過程に深く関与しており、重用ぶりが際立っている。 市政策企画室によると、09年に作成した要綱では特別顧問の謝礼は日額2万4500円だった。昨年12月に大阪府の当時の水準に合わせて改定し、拘束時間によって日額2万2000~3万3000円にした。更に今年2月、大阪府とともに同2万2000~5万5000円に引き上げた。交通費(実費)、宿泊費(1泊1万900円)も支給される。 会議などの準備にかかった時間も状況に応じて報酬が支払われている。府市統合本部関係で
愛知県稲沢市祖父江町の市立祖父江中が、2月14日に生徒が校内にバレンタインチョコなどを持ち込んだとして、一部の部活動を1週間ほど停止していたことが分かった。「厳しすぎる」という父母の声もあるが、学校側は「校則違反であり、守っている生徒もいる」としている。 同校によると、チョコなどは主に同じ部活動の部員同士でやりとりし、部活動を引退した3年生を除く1、2年生に聞いたところ、約140人が持ってきたことを認めた。このため、「勉強に不要な物は持ち込まない」という校則に違反するとして、11の部活動のうち、違反した生徒が所属する剣道や陸上など七つの部活動を1週間ほど停止とした。チョコなどを持ち込まなかった生徒も部活動ができなかった。 仁科正二校長は「バレンタインデーを否定するつもりはないが、校則を守っている生徒もいる。指導を受けた生徒も理解してくれている」と話した。【渡辺隆文】
大阪市の橋下徹市長が、市職員からの内部告発などをメールや手紙で受け付け始めたところ、多くの「通報」が寄せられていることが市への取材で分かった。橋下市長は自分のメールアドレスを全職員に公開、「(通常の)ラインでは上がってこない貴重な情報がどんどんくる」と独自の情報収集術に胸を張る。しかし、「密告奨励」とも取れる手法で、「職場がギスギスし始めた」との声が出ているほか、専門家も「職員同士の連帯を損なう」と指摘している。 「(市の労働)組合の意向で昇任試験の受験を遅らされた」「組合に迎合する(区役所の)総務課長だと、組合(の人事)案を受け入れてしまう」 昨年末に橋下市長が就任した際、職員から複数のメールが寄せられた。労働組合が市の人事に介入しているとの証言で、橋下市長は不当な介入がないか、調査を指示した。 年明けには市教育委員の視察に関する情報もメールで寄せられた。今月10日の市長と教育委員の意見
夏場の節電を陣頭指揮する大村秀章・愛知県知事が県立学校での冷房の停止を指示したことに対し、県教委が困惑している。県立高校に設置されたエアコンのほとんどは、公費ではなくPTAの寄付金などで設置され、電気代もPTAなどが負担しているのが実態。「知事の気持ちは分かるが、強権発動は難しい」(幹部)というわけだ。 大村知事は、中部電力が浜岡原発の全面停止によって電力需要がピークになる時間帯の節電を呼び掛けたのを受けて対策を指示。24日の部長会議で「こんなに細かいことまで、という部分も含めて(対策を)積み上げたい」と述べた。その際、「照明がなくてもノートは取れる、と思わんわけでもない」と自らの学生時代をふり返り、「学校は(冷房などを)全部切ったれ」とはっぱをかけた。 だが、実際はそう簡単ではない。県教委によると、県立高149校のうち、県の支出で教室に冷房が設置されているのは2校のみ。90校では県の財源
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く