化粧をしなくても眉や唇などを美しく見せるとして広がりをみせる「アートメーク」に絡んだ相談が全国の消費生活センターに相次いで寄せられている。施術は本来、医師免許がなければできないが、サロンなどで違法に行われるケースが増加。失敗した場合などには治療費をめぐるトラブルに発展することもあるといい、国民生活センターは注意を呼びかけている。 アートメークとは、針を使って皮膚に色素を注入することで、化粧をしなくても眉、唇、アイラインなどの色合いを美しく強調させる施術のこと。米国では「コスメティックタトゥー」などとも呼ばれる。 全国の消費生活センターに寄せられたアートメークによる健康被害の相談は平成18年から5年で121件。「アイラインのアートメークをしてもらったが、誤って目の下に色が入ってしまった」「友人の自宅で施術したが、眉の形が左右でずれて形も変になった」といった被害が報告されている。