ドイツ・フライブルクの施設で製造されるファイザーの新型コロナウイルス感染症経口治療薬(2021年11月16日提供、資料写真)。(c)AFP PHOTO / Pfizer 【12月15日 AFP】米製薬大手ファイザー(Pfizer)は14日、同社が開発した新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「パクスロビド(Paxlovid)」について、重症化リスクが高い人の入院や死亡を90%近く減少させることが臨床試験(治験)の最終結果で確認されたと発表した。変異株「オミクロン株」にも効果があるとみられている。 同薬を認可している国はまだない。最終結果は、重症化の恐れが高い成人2200人以上を対象に実施された治験に基づいたもので、先月発表された暫定結果を裏付ける形となった。 入院リスクは、発症後3日以内に投与した場合は89%減少、5日以内では88%減少した。偽薬を投与したグループでは12人が死亡したが、同薬