金子恭之総務相は12日の閣議後会見で、約86時間にわたったKDDIの大規模通信障害を受け、復旧までの間は他社の通信網に乗り入れる「ローミング」について、実現に向けた方策を検討するとの姿勢を示した。 金子氏は会見で携帯電話サービスが「いまや国民のライフラインとして、極めて重要なインフラだ」としたうえで、「臨時的に他の事業者のネットワークに乗り換えることができる事業者間ローミングの実現も重要な課題の一つと認識している」と述べた。 総務省は東日本大震災発生後の広範囲で電話が不通になった事態を受け、緊急通報の確保や維持のためのローミング導入を検討会で議論してきたが実現していない。 金子氏は実現に向けては、ネットワーク設備改修やどういう場合にローミングを実施するのかなどの運用ルールの策定などの課題があると指摘。「さまざまな選択肢を視野に入れながら、具体的な実現方策について検討していきたい」と話した。
![緊急時のローミング方策検討へ 金子総務相、KDDI大規模通信障害受け](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c7d8931186ef1df213d2d317d14a3ea3d10e5cc7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FX0Dn4Hw1inqphRRUGH9Ku2vp3io%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%282003x1274%3A2013x1284%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FQY4VJGCDRVNHROPOAG3SMTOI2E.jpg)