「高齢出産」という言葉が当たり前のように使われ、アラフォーを過ぎての出産を目指す者も増えてきた。だが、いくら数が増えてきたとはいえ、ハイリスクであることには変わらない。若い頃に産むのとは違う悩みを抱えることも少なくはないようだ。 原案・山本恵氏、漫画・すぎうらゆう氏の『43歳で母になる』は、アラフォーで妊娠&出産を経験した山本氏の実体験を元としたコミックエッセイだ。ある日、山本氏が「食あたりかな」と思って病院を訪れると、妊娠9週目であることが発覚。40代前半で自然妊娠できるのは、数%という低い確率であるため、その「奇跡」に喜びを感じつつも、20〜30代の出産とは違う別の苦労を強いられることとなったという。 たとえば、ことあるごとに山本氏は「高齢出産だからハイリスクだ」との言葉をいろんな人に言われてしまう。確かに40代での出産は流産や染色体異常の確率が上がったり、未熟児として子どもが産まれる