いわゆる CD 音質である 16bit 44kHz オーディオと、16bit 96kHz オーディオの違いが分かる人とは一体どれほどいるのだろう。もう随分前から、プロオーディオ業務機材のみならず DTM エンドユーザーをターゲットにしたインターフェイスでも当たり前のように 96kHz オーディオがサポートされている。96kHz オーデイオでは 48,000Hz までの周波数を再生することができる。 常々思っているが、これは作曲に何か役立つのだろうか。思っているだけで、口には出してこなかった。ひとたび口に出せばオーディオマニアの方々に鬼の首を取るような勢いで馬鹿にされそうだから。しかし僕にはどうも納得がいかない。 よく雑誌なんかで「96kHz だと音のツヤが増して、44kHz では表現できなかったアコースティックな『空気感』が感じられる」みたいなコメントを見るたびにモヤモヤした気持ちになる。