水陸両用の昆虫 ハワイで発見 4月19日 4時47分 水中でも陸上でも長い期間、生きていくことができる昆虫がハワイで見つかりました。こうしたいわば「水陸両用」の生態を持つ昆虫は、世界でも例がないということで、専門家は昆虫の適応力の高さを示す興味深い発見だと注目しています。 これは、ハワイ大学のダニエル・ルビノフ准教授などの研究グループがアメリカの科学誌に発表したものです。研究グループは、ハワイに特有の「カザリバガ」というガの仲間の生態を調べたところ、一部の種類では幼虫のとき水中でも陸上でもコケなどの餌をとって成長することがわかりました。水中に潜ることができる昆虫としては、例えばゲンゴロウがいますが、ゲンゴロウは羽と体の隙間に空気をためて呼吸しており、水の中には短時間しかいられません。これに対して、「カザリバガ」の幼虫は、実験室では水槽の中で最長1か月、生きていたということです。ルビノフ准教