1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:飲み屋の「自称」を愛でる 「おれ、枯れたメシ食ってるな……」 昨年、会社を辞めてフリーランスになり、大きく変化したこととして、夜飲みに行く以外の外食をほとんどしなくなったというのがあります。 それまでの社会人生活20年弱の間は、ランチは基本外食でした。ただ、歳を重ねるごとに、どこのお店で食べる1食ぶんも、自分にはちょっと量が多すぎる気がして、年々なんだかしっくりこなくなってきていました。 それが自営業になり、自らお昼ごはんを作れる環境となってみると、本当に自分の欲しているぶんだけ食事をとれるようになる。夜は割と調子に乗ってしまうことも多いので、それ以外は粗食で過ごすのがすごく気分。基本的に朝昼兼用で、お茶碗に小盛りのごはんをよそい、そこ