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米国『WIRED』誌の創刊編集長であり、テクノロジー界の思想を牽引するケヴィン・ケリー氏の新刊『〈インターネット〉の次に来るもの~未来を決める12の法則』の翻訳版が7月下旬、日本で発売された。今回の電通デザイントークでは、その出版記念講演として、ケリー氏から30年先の未来に起こる重大な変化の中から三つのトレンドを解説してもらった。 未来は予測できるのか? 本日は、これから30年先の未来についてお話ししたいと思います。 未来はどのような方向に向かっていくのでしょうか。その多くは、まだ予測不可能であり、未知の領域といえます。ただし、一部については予測することができます。本日はその予測可能な方向性についてお話しします。 まず理解しなければいけないのが、テクノロジーというのは“単体の存在ではない”ということです。今私が使用しているマイクやコンピューターといった単体ではなく、“一つの大きなシステム”
ワールド・ワイド・ウェブ(World Wide Web)が誕生して25年が経ったのを祝して、アメリカのピュー研究所(Pew Research Center)は2000人以上の専門家を集め、10年後にウェブと人々のライフスタイルがどのような変化を遂げているかを予測しました。 ウェブの誕生 25年前、英国の計算機科学者 ティム・バーナーズ=リー氏は、後にワールド・ワイド・ウェブと世に知られることになる情報管理システムの論文を発表しました。その後、同氏は1990年のクリスマスに、ウェブを実現するためのコードを発表しました。 その後は誰もが知っている通りです。ウェブの25周年を印象付けるため、ピュー研究所はウェブの社会的影響をより良く理解し、未来を予測しながら将来に備えるための一連の研究プロジェクトを実行してきました。米国エロン大学のImagining the Internet Projectと共
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