拝啓 涌井秀章様 盛夏の候、わくわくさん、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 プロ野球のレギュラーシーズンも中断になり、世の中はすっかり東京五輪一色ですね。涌井君は自宅でどんな競技を観戦していますか? できれば、ビールを片手に君と一緒に観戦したい、愛の波動砲G.G.佐藤です。 結局、五輪の借りは五輪でしか返せない 思い起こせばあれば13年前、2008年8月22日。快晴の北京・五棵松野球場のマウンドには背番号「16」をつけた君が立っていました。そう、あれは忘れもしないメダルがかかった準決勝の韓国戦。試合は8回の裏の時点で2-2の大接戦でしたね。もう1点もやれない展開でした。 僕は4回にレフト前に落ちたなんでもないゴロを後逸していて、正直言って、メンタルが普通じゃなかった。普通のゴロをトンネルするなんて、普段の練習でも無いし、プロに入ってからもほとんど記憶がない。でも、大舞台でやってし
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