日本人の弱点はフレームワークを「描く、創る」ができないこと では、本来イノベーション力が高いはずの日本人が、実際にはイノベーションで世界をリードしているとはいえないのはなぜか。1つの理由は、イノベーションプロセスを知らないからであるが、もう1つの克服すべき点として、濱口氏はフレームワークを挙げる。ここでいうフレームワークとは、バイアスを壊すアイデアを発展させ、新しいモデルを生み出す構想力を指す。 日本人はフレームワークが弱すぎる。欧米人は、大きな構想、フレームワークを描くことが得意だが、日本人は下手だ。たとえば、日本人の若者が新しいアイデアとして出してくるのは、フェイスブックの新しいアプリなど既存のプラットフォームにのったものばかりだ フレームワークを整理すると、目的、範囲、切り口に分けられる。目的が高くなればフレームワーク自体も大きくなる。範囲の大小や切り口でもフレームワークは変わる。