好きな日に働き、好きな日に休む。嫌いな作業は“やってはいけない”──「小さなエビ工場」に大逆転をもたらした“会社のルール”とは(第1回) 「働きたい日に、働きたい時間だけ働く」「何時に出勤、退勤してもOK」「無断欠勤OK。事前連絡はしてはいけない」「嫌いな作業をやるのも禁止」──これは夢の国の会社の社則ではない。現実世界に存在する会社のルールである。その会社の名は「株式会社パプアニューギニア海産」。大阪にある水産加工会社である。なぜこれほどまでに自由すぎるルールにしたのか。これで本当に会社が回るのか。その結果会社はどうなったのか。この奇跡のルールを導入した工場長の武藤北斗氏に話を聞いた。 プロフィール 武藤 北斗(むとう・ほくと) 1975年、福岡県北九州市生まれ。水産加工会社「パプアニューギニア海産」工場長。芝浦工業大学金属工学科を卒業後、築地市場の荷受け業務を経て、父親が経営するパプア