2016年2月14日のブックマーク (1件)

  • 火ぶたを切って落とす? | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所

    参議院議員選挙の公示日の番組で、「投票日に向けて選挙戦の火ぶたが切って落とされました」という言い方を耳にしました。このことばの使い方は、間違っているのではないでしょうか。 正しくは「~の火ぶたが切られました」です。「落とす」は不要です。ご指摘の誤用例「火ぶたを切って落とす」は、「幕を切って落とす」との混用とみられます。 「火蓋(ひぶた)」は、「(昔の鉄砲の)火縄銃の火皿の火口をおおうふた」のことで、「火ぶたを切る」の来の意味は「火縄銃の火蓋を開いて点火の用意をする。また、発砲する」(『日国語大辞典』小学館)ことです。これが転じて「物事に着手する。行動を開始する。競技や戦いを始める」という意味で使われるようになりました。この「火ぶたを切る」という言い方が「火ぶたを切って落とす」「火ぶたが切って落とされた」というように誤って使われるようになったのは、類語の「幕を切って落とす」との混用からと