起業に関心を持つ学生が増えています。学生ベンチャーの数も年々右肩上がりで、全国の大学では、起業部や起業サークルを設立する動きも活発化。長引く経済低迷から抜け出せず、新型コロナウイルスの影響で社会生活も大きく変容した日本で、なぜ若者は、成功が約束されたとは言えない起業に乗り出すのでしょうか。記事の前半では最近の学生事情を、後半では、起業の失敗を描いて話題になった漫画や専門家の話を紹介します。(時事ドットコム編集部 谷山絹香) 【写真】取材に応じる八太菜々子さん ◆「やりたいことを仕事に」 「イベントの運営に興味がある人は声を掛けて」「この問題の解決フローはどうしよう」。2022年10月中旬、上智大学の起業サークル「Sophia Start-up Club」では、学生らがグループに分かれ、インターンシップの情報交換をしたり、プロジェクトの進展状況の確認をしたりしていた。和気あいあいとした雰囲気