富山県高岡市の松太枝浜の砂浜に約一キロにわたって大量のイワシが打ち上げられているのが見つかった。海岸を管理する県高岡土木センターによると、千匹程度とみられる。センターは十五日に回収する。 市民から連絡を受けた市とセンターが十三日、確認した。県水産研究所(同県滑川市)は原因不明という。研究所によると、富山湾の定置網にイワシの大群が入っている。一月三十一日〜二月一日の表層の平均水温は一二度と暖かく、水温低下の影響で弱って漂着したとは考えにくいという。 魚津水族館(同県魚津市)の稲村修館長は「富山湾内に入ってきたイルカやほかの魚に追われて沿岸まで来た可能性がある」と指摘。「北海道や新潟県でイワシが大量に漂着しており、日本海の変化を注視している」と話している。